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2001年 6-7月

2001/9/13 今、やるべきこと

 「WTCに飛行機が衝突」第一報のニュース速報が流れてしばらくCNNを見ていた。これがテロ行為だということを理解するのに時間はかからなかった。

 夜が明けて、ビルが崩落したのを知った。ペンタゴンもやられたらしい。全部で11機がハイジャックされたとか、キャンプデービッドにも飛行機が落ちたと報じられて、すぐに取り消された。どこもかしこも混乱している。

 繰り返し流される「その瞬間」の映像。何度見ても言葉が見つからず、「こわいこわい」とつぶやきながらただ涙が溢れそうになるだけ。あの中に人がいる。

 あまりにむごい事件であることは間違いない。でも、自分にも与えられた仕事がある。いつまでも感傷的にはなれない。

 近々アメリカへ行くといっていた大事な人の消息と今日の株価が気になった。前者はしばらくして取り止めになったと連絡が入った。がっかりしているようだが、行ったまましばらく帰れないかもしれないから不幸中の幸いだと思う。現地で足止めも貴重な経験かもしれないが、不幸は免れるにこしたことはない。後者はご存知の通り、暴落した。決算を前に含み損の大きな株を現金化できない会社が増えたことになる。成り行きによっては生活を直撃しかねないだけに心配が募る。

 とはいえ、考えても仕方のないことばかりだ。外の世界のことでぼくは昨日までやっていたことを止めるわけにはいかない。今の自分が元気であることに感謝しながら、自分ができることを見つけ、解決していくしかない。

2001/8/31 岩国レポート

 日曜は岩国でトークショーとシエナのリハーサルでした。

 岩国シンフォニーホールは最近できたばかりの箱で、多目的ホールとコンサートホールを備えている。この多目的ホールってのがすごくてなにもない体育館のようなオープンスペース状態から100席程度の座席が床下からせり上がって階段状に並べることもできる。舞台も演劇に使えそうなきちんとしたものと、その舞台の前に床から30センチほどせり上がる仮設舞台がある。ふつう、多目的ホールというとただの箱にパイプ椅子を並べる程度のものだが、これなら本当に演劇からコンサート、講演会や集会まであらゆる形式に最適化できる。お金かかってます。この日のセッティングは仮設舞台に「徹子の部屋」のようなソファが置いてあって客席との間も短くなってました。

 それで、トークショーは開始時間を少し過ぎた頃に佐渡さんがヌッと現れて、なんの前振りもなかったから客の方がどぎまぎしながらスタート。始めに前日から一泊二日で開催されたキッズサマーキャンプの話。子供たちに音楽の楽しさを教えたい、それと同時にきちんと挨拶をするといったことも教えたいといった話。その後に玉木さんを呼び入れて対談。玉木さんは電気屋の息子でステレオに付いてきたレコードの試聴盤が音楽の原体験なんだそうな。なんだ、おいらと同じじゃん。おいらも電気屋の息子に生まれてステレオで遊んだクチです。現在を玉木さんと比べると怒られそうだけど(苦笑)。ちなみにその後商売替えしたので電気屋の息子だったのは高校くらいまでなんですが、三つ子の魂百までというか、音響屋になったのはそーいう環境があったからで。
 それはさておき、おいらが注目した話は蓄音機の話と、根性の話かな。蓄音機は、玉木さんに佐渡さんが蓄音機を勧められて実際に聴いてみたらこれがすごく良かったそうで。理由として玉木さんは「空気の振動をそのままSP盤に刻んですべて再生しているから(電気を通すといくつかの情報を切り落とすから)」と言い、佐渡さんは「それもそうだが昔の演奏旅行は移動に時間がかかって練習したり、構想を練る時間が十分にあって思う存分演奏に集中できたからではないか」と話してました。「自分の環境に不満があるのではない」とも言ってましたが。
 空気の振動云々っていう話はオーディオ畑の人間には珍しくないんですが(同種の話にCDよりLPの方が音が良いというのもある)、演奏がのびのびとしていることに触れている人は他に知りません。やはりその世界が見える人にしか気がつかないところがあるんだなあと思いました。あと、この話の中でどういう音が「いい音」なのかということを十分に聞かせていただきました。

 関連して、CDの録音で佐渡さんが「実を言うと、自分のCDもつぎはぎだらけでフランケンシュタイン状態。たった一音だけ別のところから持ってきたりしてる」という話もしてたんですが、レコーディングでは珍しくないんですよね。アナログ録音の時代でも「ライヴ録音のテープから32分音符だけをハサミで切って前の日の録音と入れ替えた」というのが職人芸のように言われてたこともあるようです。その結果、イキの悪い演奏にならざるを得ないところがあったり、また何本ものマイクを立てて楽器ごとにミキシングする手法も当たり前になってるけど、レコーディング技術の進歩とは裏腹にドラムをたった1〜2本のマイクで録ったビートルズを超えるポピュラーミュージックが出てこないというのも事実でして。ちなみに佐渡さんがお気に入りで暗譜してしまったという矢野顕子の「Super Folk Song」はピアノソロアルバムなんですが、間違ったら全部弾き直したそーな。録音ドキュメントの映画もあるんですが、アッコちゃん、鬼気迫るものがありました。

 根性の話は、玉木さんが

「ラグビーの平尾誠二が神戸製鋼時代、7連覇した試合の直後にフィールドから引き上げてきた平尾に『なんでそんなに強いんや』と聞いたら『そらもう、根性でっせ』って(笑)。日頃『我々は趣味のラグビーです』とか言ってる人間が根性って言葉を口にする。こらどうゆうことやと打ち上げで聞いてみたら『我々は遊びたい。でも球持ってないと遊ばれへん。だから必死になって球を取りに行く。でもそれは相手も同じ。そのときに根性のある奴が球を取れる』んだと。それで、これは今までの“根性”とは違うので名前を付けようということで考えたのが“科学的根性”って名前(一同笑)」
という「風が吹いたら桶屋が儲かる」ような話を佐渡さんが引き取って
「実は心のこもった演奏というのは説明が出来るんです。キッズサマーキャンプで子供に曲に詞をつけさせて、その曲で一番音の高いところでどうやって歌うか、大きな声で歌ったりその前でタメてみたりということを考えたらどうかってことをやってみました」
それを聞いた玉木さんが「それは技術と根性の融合ですね。科学的根性と一緒かな」と応じておりました。

 それはそうと、最後に質問タイムがありまして、開演前に質問を書いて提出したら佐渡さんが(多分)ほとんど全部答えてくれました。中には最初から最後までゴルフの質問とゆう「勘違いした人」(by佐渡)もいましたが(^◇^;;; 少しはまじめな質問を考えましょう。>おいら←お前かっ

(メモ・録音などの類が残ってないので間違ってたら勘弁を)

 夕方5時半過ぎからシエナとのリハーサルで、この日のメニューはアルメニアンダンス、キャンディード序曲、ウエストサイド・ストーリーからシンフォニックダンス。

 アルメニアンダンスはこのミュージックキャンプのオーディションで選ばれた高校生や大学生も4人くらい参加してました。要項によるとコンサートにも出演するそうです。
 客席の後ろの方から見てたのでマエストロの指示がよくわからなかったんですが、ホールの響きに対応した音づくりに時間を費やしているようでした。でも、舞台の壁が反響しやすいらしく気になるというので練習の後半は舞台の奥の壁を動かして音を逃がしてました。でも舞台裏のコンクリートが丸見え。本番はどうするんでしょうか。
 はじめはグシャッとした音の固まりだった演奏がマエストロの指示で整理されていく過程を見ていると「やっぱり指揮者ってすげーな」と思わずにはいられない。それと「やっぱ本番も見たいよなー。リハだけはつまらん」てな愚痴をブツブツと唱えながら午後九時過ぎに岩国を後にしたのでした。ちなみにうちに帰ったのは5時間後(爆)。

2001/8/22 盆明け

 盆休みがあっという間に過ぎて平常どおりの生活になったけど、何故かアクティヴィティが増大したままなので一日が飛ぶように過ぎてゆく。まぁそう長くは続かないんだろうけど。

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 盆踊りのPAは無事終了しました。個人的な技術点は満足できるものだったけど機材の制約が多すぎて悩んだ。現場は広場のようなところじゃなくて、長さ200メートルくらい、幅5〜6メートルのやや蛇行した道路で、その隅々まで太鼓と口説き(お唄ですな)が聞こえないと踊れない、太鼓も口説きに合わせて叩くのでちゃんと聞こえないといけない、じゃ、遠くに飛ばす音とヤグラ向けのミキシングは変えようかと思ったら安いミキサーはそんなことさせてくれなかったのでした。
 おまけに、本番が始まってからワイアレスマイクのトラブル。詳しく書かないけど、あんなわけのわからんトラブルは初めてっす。それでも、つとめて冷静に対処しようとしたら楽器屋の社長がアトラクションのハワイアンバンド用に組んであったマイクをバラして持って行ったのでどのマイクがどこへ行ってしまったのかわからない。だからミキシングも手探り。何年やっててあの程度のトラブルで舞い上がるかな…。>楽器屋の社長 怒鳴ろうかと思ったけど、雇い主には逆らえん。しかも日給も良かったのでさらに文句言えない(苦笑)。しかもワイアレスにトラブルがあると薄々知ってて持ってきてるんだからいい度胸だ。>楽器屋の社長 次もあるようなので対策を練っておかねば。

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 台風は、おいらの住んでる所は風が強いくらいで済んだんですけど気温が涼しかった。おかんは寝る前に「雨が降ってて涼しいんだから窓を開けたら? いい風も入ってくるし」って言ってきたけど、おかんは本当に窓を開けて寝たのだろうか? おれにはできない(笑)。

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 靖国参拝の続き。前回の日記では敢えて政治面に触れなかったけど、おいらの考えはここと大体同じです。
 付け加えるなら、靖国に行こうが軍隊を持っていようが日本が他の国に手を出さない国だと信用されればこういう反発は招かないのではないだろうか。ちょっと調べてみたら、今でも自衛官が殉職すると靖国神社または各県の護国神社に祀られるという。しかも、自衛官のOB団体の手によって本人や遺族の意思とは関係無しに祭祀されてしまうのだが、クリスチャンの遺族が「勝手に祀ったのは憲法違反」だとして裁判を起こした。一審と二審は憲法違反を認めて原告勝訴、ところが最高裁で「原告のような主張は社会で少数派だから我慢しなさい」という判決で原告は負けてしまった。つまり、理屈の正しさではなく、世論が認めない言い分は認められないということだ。こんな幼稚な判決を出すようでは信用されなくても仕方ない。
 自民党の幹部が「毎年参拝しても日本が軍国主義にならないことがわかれば理解を得られるのでは」という発言をしたらしい。その趣旨には賛同する。だったら、知人の社長が「毎日毎朝参拝すればいい。そうすれば首相の言い分もわかる」と言っていたが、終戦記念日だけでなく毎朝鳥居の周辺を掃除して最後に手を合わせて帰ればいいのだ。特別な日を狙って参拝しようとするから波風が立つ。信用もされない。そこが問題なのだ。
 度々話題になった(たとえばここ)鹿児島・知覧特攻平和会館にはおいらも去年行きました。胸のふさがるような思いで一つひとつの資料を拝見したのですが、国会議員、それも一国のリーダーが「可哀想だから参拝しますでしゅ」はあんまりだろー。なんでそこで「若い命をこんなに粗末にしたのは誰だ。今こそ日本人が自らの手で戦争責任を明らかにしなければ」って言わないんですかね。理性のかけらもありません。

 結論:日本はまだガキの国で危なっかしいと思われてるから神社にもロクにお参りできない。大人の理性を身に付けるべし。

2001/8/14 芸は身を助ける

 先月の旅行代金などは全部カード支払いなので、その整理をしていたら別の目的で再開したはずのPAのバイト料があるおかげで大助かりなのが判明(苦笑)。 ボーナスは殆ど無しだったのでこれは大きい。

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「ところで、今からPAやってどうしようっての? あんた会社辞める気か?」
「いやー、そんな気はないけどぉ。こないだ同業の社長と話してて『会社の外に出たら何ができますか?』って聞かれたのよ。会社の中で会社の為に稼ぐのもいいけど、一人でもなんとか食っていけるように神経を研ぎ澄ますのも大事かなと。本業以外の人と話すと色々聞けておもろいし」
「でも、それは最近気がついたことやんか。そもそもの理由はなによ?」
「それは、まだ言えん(笑)。Webで話すようなことでもないし」
「…机の上、凄い本だね」
「今週中に何冊読めますかね(苦笑)」

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 世間を賑わしている靖国神社参拝問題。個人の心情の問題はともかく、国益、特に経済の視点で考えたときに参拝を強行して景気を悪くすることはあっても良くなることは絶対無いんだけど。不況と返すにはインフレしかないような莫大な借金と周辺国との関係だけ見たらまるで戦争前夜のようだ。まったく迷惑な話である。

2001/8/8 めまい?

 朝、出勤して車から降りたら目の前が真っ白に…。

 あー、夕べ遅かったし、疲れてるのかなー…。

 ぼくの姿を見てバイト君が駆け寄ってきた。いい奴だなあ。

 「メガネ曇ってますよ」

 カーエアコンのせいらしい。




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